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『奪いたい』


 フワリと翔の姿が消えた瞬間にはもう既に後悔した。

 行くな、と言うべきだったと。

 いつか迎えに行くと。待っていろと。いや、いつか此処に戻ってこいと。

 約束をするべきだったと。

 だたジッと愛しい存在を飲み込んだ穴を睨み付けた。

 今なら。

 今ならまだ間に合う。

 自分もこの穴に入りさえすれば……。

 その思考を振り切り、来栖はギュッと拳を握りしめた。

 唇を噛み締めて。

 まんじりともせず睨み付けていれば、それは静かに消えた。

「あっ!」

 まるで急に心許なくなった感じでつい小さく声が出た。

 それに気付いて情けなく思った。

 こんな事ではいけない。

 俺はここに残ると決めたのだから。翔と約束したのだから。黒い翼も白い翼も翼のない人間も区別のない平和な国を作る。それが俺の選んだ道。

 しなければならない…使命。

 そうっと目を閉じて。

 翔を飲み込んだ穴の消えた床に背を向けた。

「さてと紫苑にレイヤード。早速仕事はたっぷりとある。行くぞっ」

 言えば、紫苑は少しだけ苦笑を浮かべて頷いた。レイヤードは普通にああと答えて見せただけだった。





 あれからどれ程の時間が経ったのだろう。

 もう何年も経ったような気がする。

 でも、実際には数ヶ月しか経っていない。

 会いたくて、寂しくて気が狂いそうになる。

 振り切るように頭を一つ振ると後ろにいた紫苑に声を掛けた。

「紫苑っ」

「分かりました。行くぞっ!!」

「はっ」

 紫苑が周囲にいた10騎ばかりの馬上の騎士達に声を掛ければ、短い返事が返ってきた。

「はいっ」

「あ!陛下っ!」

 と同時に来栖の馬が飛び出して、慌てて紫苑は後を追い掛けた。当然騎士達も同様だ。

 丁度これから視察に出掛ける所だった。

 来栖は大仰にし、華美を凝らし、贅を凝らす事など考えてた事もなかった。

 黒い翼たちから政権を取り戻したとは言え、まだ国家の財政状態はそれ程良くもない。

 元々生粋の王室育ちでもなかった来栖には大勢の人間にぞろぞろと囲まれるような生活も好きじゃないし、我慢出来ない。

 結果、文句を言う紫苑やレイヤードの言葉をいれて、数名の騎士だけを引き連れて何時も視察に出ていた。

 どれもかつて来栖の父親の代からの騎士達だ。

 本来なら一緒に育ち、信頼関係を築き上げてきた若い騎士達を側近とするべきなのだが、来栖にはそんな存在は居ない。

 紫苑と同じか、それ以上年配の騎士達はあの争乱の中を生き抜いただけの事があり、かなりの腕を持っている。ただ、そんな彼らはこの数十年を悔恨と苦悩と屈辱の中で生きてきた。

 腕がいいばかりに死ぬ事はなかったものの、守るべきものを守りきれなかった騎士など死に損ねた敗者に過ぎない。死に場所を失い、目的を見失い、彼らは自らを許せず、何年もの間人の目を避けて暮らしてきた。

 そんな彼らは、再び王国を再建し、新しい時代を築こうとしている英雄でもある来栖に縋り付くような思いで忠誠を誓った。今度こそ守り抜く、と言った凄絶なまでの覚悟を秘めて。

 だが、それはそれで来栖の重荷にもなっていた。

 自分のせいで彼らが死ぬような事があってはならない。彼らはともすれば容易に自分達の命を軽んじるからだ。過去が過去だから仕方がないのかも知れないが、そんな事を認められるような来栖でもない。

「いいか。簡単に諦めるな。簡単に死を覚悟するな。勇気と蛮勇をはき違えるな。生き残れ。生き残る事は恥じゃない。死ねば全て終わりだ。無駄死にこそ恥と思えっ!生きて、生き抜いてこれからも俺を助け続けろ!」

 そう彼らに来栖はいつも言う。

 それは紫苑にも向けられた言葉だったかも知れなかった。

 そんな来栖に騎士達は涙を堪えて頭を垂れることしかできなかった。



 まだまだ治安は安定していない。

 時折黒い翼のもので、レイヤードに従わずにテロ活動を繰り返す者達もいれば、あくまでも黒い翼を容認することが出来ず反抗する頭の固い奴らもいる。

 大概のものは、黒い翼をうち負かし国を取り戻した実績を持つ来栖を受け入れ、認めていたが、そうでないものも一部にはいるのだ。黒い翼の庇護かで私腹を肥やしていたような面々等。

 城下町辺りならばいい。大分治安は落ち着いてきた。来栖が良く気軽に姿を見せる事もあって、多少命の危険が無いこともないのだが、民にとっては解放してくれた英雄であると共に親しみやすい国王として人気があった。それを反映するかのように、騎士団や近衛兵辺りならばかなりの結束力を持ち始めていた。

 本人は余り自覚はないが、人を妙に惹き付けるカリスマのようなものを発揮し始めていた。

 元々黒い翼との戦いの時でも全体的な主導権は来栖が持っていた。その場の雰囲気とでも言うのもあった。紫苑がことごとくお伺いを立てるのだからしょうがない。

 少し櫂が反発したくなったのも当然かもしれなかった。特に櫂は人の下に立つ事がないように教育されたのだから。

 それでも事実、彼らの中で自然とリーダーシップを取っていたのは確かに来栖だったのだ。

 だが、地方はまだまだそうはいかない。

 来栖や紫苑やレイヤードが軍を率いて出掛けなければならない事もある。

 勿論そんな事とは別に、今まで余り省みられる事無かった民政の建て直しも急務で、睡眠時間もろくに取れない有様だった。

「なんだか俺って今までずっと昼寝してたけど、もしかしなくてもこれで帳尻バッチリって感じだよなぁ〜」

「確かにもういい加減にお眠りになった方が宜しいかと思いますが」

「紫苑とレイヤードだってずっと起きてるじゃねぇーか」

「それはそうですが…」

「私たちと陛下では違いますよ」

「い・や・だ」

 全くしょうがないな、と苦笑を浮かべる紫苑とレイヤードに来栖はフンッと横を向いた。

 だが、来栖の睡眠時間は確かに極端に減りすぎていた。

 余りにも急いですべき事が多すぎた。また、それを来栖が望んでいたというのもある。

 時間なんていらない。ゆっくり出来るそんな時間なんて。

 落ち着いてしまえば心が違う場所へと飛んでしまうから。

 敢えて忙しさの中に身を置いていた。

 どうせ眠ろうとしてもぐっすりと眠る事も出来ない。ならば、最初から起きて仕事をしている方がいい。

 そんな来栖の事に気付いているのか紫苑はそれ程煩く眠れ、休め、と言わなかったし、レイヤードも感慨深げに見守っているだけだった。

 来栖のここ数ヶ月の生活はそんな感じだった。



 実は視察は嫌いだった。

 馬を走らせている間、気持ちのいい風を感じる。美しい光景も、苦しい生活ながらも幸福感に輝き始めた民の顔も来栖の心を慰めてくれるものの、来栖が一番に求めるものが今ここにないのだと言う事に気付いてしまうから。

 馬上では仕事も何もない。ただ、馬を走らせるだけだ。まだ乗馬がそれ程上手い訳でもないからそれ程気を抜ける訳でもないが、やはり走らせている間、フッと考える時間が出来てしまう。

 今翔はどうしているだろう。

 今翔は何をしているだろう。

 会いたい。

 抱きしめたい。

 きちんと国を治められるかと言う不安を鎮めて欲しい。

 愛しさと切なさに暴れそうな激情を鎮めて欲しい。

 翔…翔…翔……。

 どれ程願っても彼は今ここにいないのに。

 今ここで何もかも放り投げて人間界へと逃げてしまいたくなる。

 その度に唇を噛み締め、血を吐くような思いで我慢してきた。

 まだ駄目だ。

 まだ、会いに行けない、と。



 人間界にいた時一度だけ翔にキスした事があった。

 逃げない翔に戸惑いつつも、歓びを感じた。側にいると約束してくれたその言葉に体が震える程嬉しかった。

 だが、それ以降の翔はそんな事忘れてしまったかのようだった。

 まるで何もなかったかのように振る舞う。自分の眼差しに気付いても首を傾げて不思議そうにしているばかりだ。

 それがわざと知らないフリをしているのではなく、本気で気付いていないのだと来栖には分かってしまい何も言えなくなった。

 何故?

 受け入れてくれたんじゃ…なかったのか?

 翔?

 問いかけたくて。

 でも、人の事ばかり考えて、自分の事を殆ど省みないで一生懸命頑張っている翔。

 そんな翔に、自分の事しか考えていないようで言えなかった。

 俺の事が好きか、と。俺はお前が好きなんだ、と。

 そう口に出せるだけの勇気が欲しかった。

 そう出来るだけの自信が。

 そして、状況が。

 この国を治めて、平和な国を作る事が出来たなら。

 勿論、そう簡単に黒い翼への国民意識が変わる事はあり得ない。だからすぐにそんな国が出来るとは思っていない。

 でも、そこそこの治安。そこそこの民からの信頼。そこそこの平和。

 自分の中で、ここまで来れたんだ、と思えるようなそんな段階にまで来れた時。やっと胸を張って翔を迎えに行く事が出来るとそう思っていた。

 簡単な口約束すらしていない。

 一度、ずっと側にいると約束をしてくれはしたものの、今現在、翔は側にいない。

 そして、その後、自分が迎えに行くまで待っていて欲しいと約束をした訳でもない。

 だから、不安はある。

 時折眠っている時、急に目が覚めて翔を失うのではないかと不安に駆られる時もある。

 そんな時、一人でいる事に耐えるのが苦しかった。

 不安をうち消す程、強くこの腕に翔を掻き抱き、激しく求め、一つになってしまいたかった。

 一度。

 その溢れ出た激情に我慢が出来ず、フラリと町に出て女を引っかけた事がある。髪の色を染めていたのと、カラーコンタクトをしていたからきっと女に素性はばれていない。

 だが、その時思い知った。

 こんなに体は熱くなり、吐き出したい欲望が渦巻いているというのに、美しい女の淫らな肢体や媚態にも来栖自身は反応しなかったからだ。

 女は可哀想にとでも言うような眼差しを来栖に向けた。その瞳の中に僅かながら役立たずと嘲る色も含まれてもいたが。

 翔とキスをした。

 一度だけ。

 その記憶をなぞるだけで体はあっさりと熱くなり、呆気なく情熱を吐き出した。

 そんな正直な自分の体に来栖は苦笑するしかなかった。

 それ以来どんなに苦しくても他の温もりを求めたりはしなかった。

 求めるのはただ一人。

 翔…。

 今はいない翔に問いかける。

「必ず迎えに行く。だから…待っていてくれるか?」

『うん、待ってる!でも、余りにも遅かったら俺の方から押し掛けるからっ!!』

「え?!」

 どこからともなく翔の声が聞こえたような気がして来栖は周囲を見渡した。

 何処までも広がる美しいウィンフィールドの景色。すぐ側を走る紫苑と騎士達の姿。

「空耳、か?」

 それでもいい。

 答えてくれたのだと思いたい。翔はきっと待っていてくれると。

 いつか。

 何時かもう一度人間界に行く。

 翔のいる世界へ。

 例え拒絶されたとしても。そうであっても。

 強さも、弱さも、全て彼のため。

 傷ついても尚一人で立ち上がり、向かっていける強さを手にして何時か彼を奪いに行く。

 共に歓び、共に苦しみ、共に生きる……その為に。

 いつか。



「クリストファー様っそろそろ一旦休憩に致しましょう」

「そうか」

 来栖の物思いを遮断した声の主は紫苑だった。

 近くに川が流れており、馬に水を飲ませる。

 数名の騎士達が馬の様子を見ている間、来栖と紫苑は久しぶりに二人だけの穏やかな時間を得る事が出来た。

 残りの騎士達は周囲に警戒をし、意識を外に向けているからだ。

「クリストファー様。疲れませんでしたか?」

「ああ、まだ大丈夫だ。確か後半分ほどの道程だったな」

「はい。昼には目的地に着くでしょう」

 そうか、と頷いた来栖に紫苑は暫く悩むように視線を彷徨わせた後、真っ直ぐに視線を向けてきた。

「紫苑?」

「どうしてそんなにまで我慢していらっしゃるんです?」

「何の事だ?」

「会いたいのでしょう?」

 そう言えば来栖の表情がサッと変わった。

 来栖が誰を想い、好きなのかなど紫苑には分かっていた。分かってただ見守るしか出来なかった。それが来栖の出した結論であり、望みだったからだ。

 だが、この数ヶ月の来栖は余りにも痛々しくてこれ以上見ていられない。

 真面目に、寝る間も惜しんで仕事に熱中するのも。時折、切なげに瞳を陰らせるのも。

 だから、言わずにはいられなかった。

 だが、来栖は唇を噛み締めたまま、何も言わない。

「少しくらいなら翔に会いに行く時間を作る事が出来ます。私とレイヤードが何とかしますから。ですから…」

「紫苑!」

 そこまで言いかけて来栖に遮られた。

「駄目だ。まだ…駄目なんだ」

「クリストファー様」

「まだ、翔に会えない。会いに行けないっ」

「何故です!」

 そんな苦しそうな顔をしている癖に。黙ってみていろと言うのか?!

 そんな事が出来るはずもない。

「俺はまだ翔に会いに行けるだけの自信をつけていない。まだ、だ…」

「クリストファー様……」

「迎えに、奪いに行くだけの資格がない。一度手に入れれば二度と離せない。人間界には翔と親しい者達は大勢いるだろう。そいつらから。櫂から。奪うだけの…勇気が。自信が…まだない、から……」

 紫苑は目を見開いた。

 来栖がそんな事を考えているとは思ってもいなかったから。

 何時の間に。

 こんなにも大きくなったと言うのか。

 今目の前で苦悩しているのは一人の男だ。一人前の成人した男だ。一人の人間の人生をも背負い込もうとしている、愛するものを手に入れるために形振り構わず努力している一人の男だ。

 ああ。

 もう…彼は一人で立ち、一人で生きていけるだろう。

 強くなった。

 だが、まだまだ自分やレイヤードの助けがいるはずだ。

 これからは。

 幼い頃から育ててきた子供のように思っていた存在ではなく。腹の底から尊敬する主君として。

 仕える事が出来る。

「大丈夫ですよ。クリストファー様は確実に大きく、強くなられてます。きっとすぐですよ」

 そう、本当に思えたから微笑んで紫苑は告げた。

 そこに本音を見たのか、来栖は少しだけ嬉しそうに、安心したと言う風に笑った。

 それでも、これからもあなたを支えていきますから。

 だから。

 頑張っていきましょう。

 そう、紫苑は心の中で告げた。

「さぁ、後一踏ん張り。目的地まで頑張るかっ」

 そう言って立ち上がる来栖を紫苑は眩しい思いで見上げた。

「ええ、頑張りましょう」

 頷き返して立ち上がった。

 新たな思いを胸に。





 視察が終わって戻ってきた紫苑はレイヤードに呼ばれて彼の執務室へと来ていた。

「話とはなんだ?視察の報告なら後ほど提出するが…」

「いや、そうではない。最近の陛下の様子が余りにも見ていられないのでな」

「ああ…」

 鋭いこの男が気付かないはずがなかったのだ、と思い当たった。

「それで陛下はどうなされると?」

「どうなされる、とは?」

 一体何処まで気付いているのか推し量りかねて紫苑は聞き返した。

「陛下は人間界へ行かれるのか?それならば時間を調整するが?」

「成る程。全部お見通し、と言う訳だな」

「まぁ…そう言う事になるかな」

 フフッと笑うレイヤードに紫苑は苦笑した。

 ここで二人してこんな話をしていると知ったらきっと来栖は余計なお世話だと怒るだろう。

「今はまだ行かない、との事だ」

「ほう?」

「ただ、出来れば向こうの誰かと連絡を取りたいな。このままではクリストファー様のお体が心配だからな」

「ああ、ならば私が櫂と良く連絡を取っているから。それで繋ぎは取れると思う」

「そうか」

「と言うか。先日櫂から連絡があって、陛下が何故人間界に来ないのか、と聞かれた。ちょっとした時間も取れない程忙しいのか、とな」

「櫂から?」

 なんでまた?と紫苑は思い、ああと思い当たった。

「翔、か?」

「その通りだ。向こうは向こうで翔が大変らしい」

 フフフとレイヤードは笑う。

「羨ましい事だ。若くて、な」

 見た目よりは年を取っているレイヤードはどことなく羨ましそうに見えた。恐らく彼が来栖や翔と同じ情熱を再び持つ事は無いのかも知れない。ランを失った今となっては。

「ははは。確かに。だが、もうクリストファー様も一人前の男だ。本当に大きくなられた」

 少し眩しげに目を細めて告げればレイヤードは静かにそうだな、と頷いた。

「この数ヶ月で陛下は精神的にかなり成長なされたようだからな」

 二人でほんの少し、寂しさを共有しあう。

 彼ら二人がついこの間まで仲間として戦い、敵として戦ってきた来栖が自分達を追い越していこうとしているのだ。

 それを感じて、嬉しい反面寂しくもあるから。

「恐らく瀬那も同じ気持ちを味わっているんだろうな」

「ああ、そうだろうね」

 二人して笑いあった。

「では、本人達はどうやら“会えない”と思っているようだから、私たちが彼らを支え、見守り、連絡をつけるとしよう。彼らの絆が断ち切れてしまわないように、な」

「そうだな…っと何故二人共に“会えない”と思っていると分かるんだ?翔もなのか?」

「ああ、櫂が言っていた。自分からは会いに行こうとしない癖に寂しがって見ていられないのだ、とね」

「成る程。クリストファー様同様、翔にも翔の考えがあるのだろうな」

 人間界の櫂や瀬那も苦労しているようだ。

「となるとより一層、俺達が頑張らないとならんな」

「そう言う事だ。見事国王には奪ってきて貰おう」

「ああ。その為には、どうするか」

 国家の重大政策に等しい事柄が今二人の間で話しあわれていた。失敗すれば国王の正気を失うかも知れない程重要な事だ。

 何故なら。

 それは国王にとって掛け替えのない宝なのだから。





 会いに行く。

 まずは国をそれなりに治めて。約束を守ってから。

 翔に相応しいだけの強い、大きな男になって。

 だから。

 待っていろ。

 今すぐにでも飛んでいきたいけれど。苦しいけれど。耐えてみせるから。

 だから。

 翔。

 お前の居場所は俺の側なんだと思っていいだろうか?

 お前が好きだから奪いたいんだ、と。

 告げさせてくれ。



@03.06.07>03.06.08/03.06.09/